個人ガイドと遊ぶカナディアンロッキーの日本語ハイキング、トレッキングツアー

クマは冬眠しない?

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1965年生まれ。北海道旭川市出身。カナダのバンフで日本人旅行者のトレッキングツアーを主宰。特に山歩き初心者さんが安心できる引き出しは豊富。楽しいコト→ キャンプ、バードウォッチング、ワイン、日本酒、芋焼酎、カラオケ、本読み。

先日の外遊びで雪面にクッキリとクマの足跡。

真新しい感じが明らか!

もちろん、すぐに引き返してきましたよ。

冬でも「クマ撃退スプレー」を持ち歩いてるけど、やっぱり使わないに越したことはない。

自然の中で遊ぶリスクを再確認できました。

 

「カナダは遥か彼方じゃない」

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冬眠してないの?

TwitterやFacebookに投稿したら、

冬眠はしてないの???? っていうコメントをたくさんもらいました。

そりゃぁ、誰でもそう思うよね。

再確認したいこともあったので、改めて専門書や日本語のサイトなどで調べてみることにしました。

結局は解明されていないことも多いので諸説いろいろ。

その中からぼく個人が興味を持ったものだけ拾ってます。

すべて鵜呑みにはしないでくださいね。

 

冬眠ではなくて休眠?

ぼくが信頼してる専門書では、

dormancy →  休眠

っていう単語を使ってました。

「体温低下」がキーワードのようです。

冬眠する生き物のほとんどは、体が冷たくなって冬を過ごします。

いわゆる体温を下げることで仮死状態にする。

その目的は、エネルギー消費を抑えるため。

「代謝」→すなわち食べ物をエネルギーに変える機能を下げるため。

酸素を全身に送る心臓の働きも鈍くなります。

でも、クマの場合は活動時期には38度くらいある体温が、冬は34~31度にしか下がらない。

筋肉が温かいままだから、必要に応じてすぐに活動的になれるようです。

だから、冬眠ではなくて「休眠」

 

特異なクマの休眠メカニズム

ところが、体温が下がらないのに代謝を低下させることが出来ちゃうのが、クマの特異性。

代謝機能が低下しているから、オシッコもうんちもしないとのこと。

その他、脂肪を分解することで水分を得られるとか、

膀胱からおしっこ(尿素) を再吸収&分解して窒素やたんぱく質、アミノ酸を再生産するとか、

長い休眠期間に水を飲む必要のない理由や、やせ細ったり骨が弱くなることがないワケなども興味深かったです。

小難しい話になるので、ツアー中の雑ネタとして貯めておきます。

 

今日のまとめ

クマは冬でも眠ってるだけではなく、いつでも屋外に出ることも出来る!

だから、真冬でもクマに出会う可能性があるかもよ。

彼らの存在をリスペクトし、カナディアンロッキーの自然を共有しながら遊ばせてもらいましょう。

それでは、また!

 

 

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