“お金は働けば取り戻せるけど、時間だけは戻せない” 日本人の個人ガイドと遊ぶカナディアンロッキーのトレッキングツアー。

貴方の子供で良かったよ

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1965年生まれ。北海道旭川市出身。カナダのバンフで日本人旅行者のトレッキングツアーを主宰。特に山歩き初心者さんが安心できる引き出しは豊富。楽しいコト→ キャンプ、バードウォッチング、ワイン、日本酒、芋焼酎、カラオケ、本読み。

長らく病気療養中だった母が、10月26日に永眠しました。

ご心配いただいた皆さんには厚く感謝申し上げます。

訃報はの日本へ向かう途中で

危篤の知らせに急遽、飛行機を手配してもらいましたが、乗り継ぎの途中で訃報を知ることに。

海外に居を構えてしまった親不孝者に天罰が下ったのでしょうね。

無念でした。

「逝くのは夏のツアーが終わってからにしてくれよ」

冗談でお願いしてたんだけど、本当にその通りに調整してくれたみたい。

10月になっての容態急変は、安堵感からきちゃったのかな。

 

たくさんの病気を重ねた晩年

乳がんの手術から31年、

血小板増多症と付き合いながら8年5ヶ月、

覆いかぶさるように肺がんの診断を受けて6年2ヶ月。

そのなかで71年もの生涯を謳歌できたのも、周囲の支えと本人の「生きたい」という強い意志があったからなのでしょうね。

ようやく対面できた母は残念そうな表情でしたが、3年も付けていた酸素チューブが外れ、少しホッとしているようにも映りました。

何年も前から覚悟はできていたつもりでしたが、いざ、納棺された姿や火葬前のお別れが現実になると、さすがに想うことや涙がたくさん出てきました。

 

母が残した想い

母が詠んだたくさんの短歌から、自分の知らなかったものが幾つも見つかりました。

強烈に心に刺さったものを掲載させてもらいます。

口づけを 

交わした記憶も遠のきて 

七十の路を共に越えゆく 



生きていたいという強い気持ち、夫婦の絆、相手を想う心などがバシバシ伝わってきます。

2006年にロッキーを訪れたときの画像。


病むことと
生きることとの重たさを
計りにかける春の夕暮れ 

弱った身体と心に何度も負けて、

それでもなお生きていたいと何度も上を向き、

葛藤を繰り返し過ごした日々を伺い知ることができます。

孫たちからも生きるパワーをたっぷりもらったはず。

送り来て
息子の振る手さえ曇りいて
又の日あるや病む母ゆえに 

去年帰省したときのこの写真が、一緒に過ごした最後の時間になってしまいました。

去っていく息子夫婦が涙で見えなくなっていたようです。又の日は来なかったね・・・

心から誇りに思います、あなたの子供でよかった

今後は、母が伝えたかったであろう言葉を想像しながら、

彼女のように感謝の気持ちを忘れずに

前向きに日々を過ごしていきます。

生前、たくさんの励ましとお気遣いをいただいた皆さんには、深く深く御礼申し上げます。

有難うございました。

母ちゃんへ

産んでくれてありがとう。

しっかり生きてくれてありがとう。

あなたを心から誇りに思います。

あなたの子供でよかった。

ゆっくり休んでください。

 

 

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1965年生まれ。北海道旭川市出身。カナダのバンフで日本人旅行者のトレッキングツアーを主宰。特に山歩き初心者さんが安心できる引き出しは豊富。楽しいコト→ キャンプ、バードウォッチング、ワイン、日本酒、芋焼酎、カラオケ、本読み。

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